国内マーケットの成熟化、製造/販売拠点の国際化、各種法令の新設や修正等、現代企業は激変の波に立ち向かっていかなければなりません。このような状況下では、IT(情報技術)の役割はますます大きくなり、ITプロジェクトの数は増加しています。しかしながら、せっかくのIT投資が充分な効果を発揮できていないプロジェクトをまだまだ多く見かけます。納期の遅延、コストの超過、成果物の不具合等々、新設されるプロジェクトには様々なトラブルが待ち構えています。

弊社ではプロジェクトマネジメントの手法とノウハウを学ぶPMトレーニングコースを準備し、優秀なプロジェクトマネージャ(PM)の育成を支援しています。

 【PMの業務内容】

PMの仕事は、プロジェクトの立上げ、計画、実行、完了といった流れで進みます。

プロジェクト流れ

立上げ

プロジェクト開始に際して、お客様の目的やゴール、悩み、概算予算、納期等を確認し、全てのプロジェクト関係者と調整や交渉を行い、プロジェクトを正式に開始させます。

計画

プロジェクトの実行方法を決定するために、まずは作成すべき成果物(納品物)を細かく分析検討していきます。また、その成果物を作成するために必要な作業項目を洗い出し、必要なヒト・モノ・お金・作業順序・作業時間を算出します。同時に品質計画や想定されるリスクも想定しながら、この作業を実施可能なレベルになるまで繰り返し、プロジェクトの計画書を練り上げます。その計画書をベースにお客様との交渉を経て、納期・予算・開発内容を最終決定させます。また、計画書にもとづいて、適正な人員や資源(開発環境等)を整えます。外部企業からの調達が必要な場合は、必要な契約関連も担当します。

実行

計画書にもとづいて、プロジェクトを実行させます。絶えず進捗状況・工数・品質状況の確認を行い、お客様や適正な部署に報告を行います。問題が発生した場合には、素早く的確な解決策を打ちます。また途中で仕様変更等が発生した場合は、お客様との折衝を行ない、承認された上で開発側の指揮を取ります。出来上がった成果物を無事お客様に受け入れられるよう気を配ります。

完了

成果物を納品したら、今回のプロジェクトの成果、問題点、回避方法、開発指標等を報告書にまとめ、次プロジェクトのための情報資産とします。

その他

プロジェクトの全期間を通じて、プロジェクトに変更が起きた時の管理、プロジェクト関係者との調整・折衝、メンバーのスキルアップにも気を配る必要があります。

【PMに必要なスキル】

  • 高度でタフなコミュニケーション力
  • IT技術、マネジメント技術
  • 先読みする能力と周囲に対する気配り
  • プロジェクトチームをまとめるリーダーシップ、行動力

PMに必要な知識

常にプロジェクト関係者との間で交渉を繰り返していくため、コミュニケーション力が欠かせません。企画側、開発側との折衝を通じて主導権を握れるだけのIT技術、マネジメント技術に関する豊富な知識も必須です。プロジェクトがどう動くか、お客様の動向の1手先を読む力や、プロジェクトチーム内でトラブルや勤務状況等の気配り、問題があればすぐに解決策を実施する行動力も重要な要素です。また、成功への熱い思いを持ち、チームメンバーのモラルを向上させるリーダーシップ、業務に対する真摯な態度、等々の広範囲な能力が求められます。

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